美術に関してのメモ、etc

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描く時間がない人は、パステル画を試してみませんか?

描きたいけど、仕事が忙しくさぁ、とか準備や後片付けが大変じゃん、と言う人いませんか?いますよね?

実際、私もそうですから、笑

絵具は、水彩にしろ、油絵具にしろ、水を用意したり、まわりが汚れたり、後始末も面倒ですよね。

さあ、今日は一日休みだし連休だから絵画制作に励もう!という日はいいんです。

そうじゃなくって、一日のほんの隙間の時間を利用するならパステルがお薦めです。

パステルも種類がいろいろありますが、一般的なソフトパステルと呼ばれるものが便利かなと思います。

紙に描けますし、後始末もまあほとんど要りません。

多少お値段は張りますが、私が最初に絵画教室で勧められて購入したのが 

  1. レンブランドの90色ソフトパステ

使って行くとわかりますが、パステルは1本1本微妙な色の違いで90色あっても「この色が欲しい!」という時もあるので、まあこのくらいの色数は最初からあったほうがいいと思います。

画材専門店にいけば他にもいろんなメーカーがいろんな堅さやカラーを出していますので、好みの物をその都度買い足していけばいいです。

  • 用紙は、キャンソン紙か、ミューズコットン

こちらも画材屋さんで 1枚から購入できますが、1枚の大きさがかなり大きく全紙で1091×788mmです。だいたい厚さによりますが、200~300円くらいです。

(ただ、画材屋さんでかなり価格は違うかもしれません。)

大きい作品でなければ、その紙を半分とか1/4に切って使えばいいです。

キャンソン紙の方が、目が粗く、パステルの入りがいいかも知れません。独特の風合いでますが、カラーがキャンソンとミューズで色揃えが違うので、好みの色で選んだりもしています。

もちろん、画用紙と言われるものにも描けます。はっきりした色の上に描きたいなら100均の色画用紙でもいいですよ。ミューズやキャンソン紙は色みが割合中間色?原色は少ないです。

ドガバレリーナをモチーフに描いた絵がありますよね?

あれもクロッキーのものもありますが、パステルで描かれた物が有名です。

グレーっぽい、緑っぽい紙に描いてあるでしょう?

3.その他に用意するもの

・筆や化粧ブラシ、綿棒、ティッシュ、布、メイク用のチップ・・・パステルを紙にぼかしたり紙の凹部分に入れたり、伸ばしたり色々できます。

・消しゴム、ぞうきん・・・間違ったな、と思うと消せます。

パステル用フィキサチーフ・・・パステルの粉を紙に定着させるスプレー

パステルの描き方

  • かるーくデッサンするように輪郭をとっていき形を描きます。
  • そして、パステルを半分に折ります。半分は輪郭用にそのまま紙を巻いておき、半分のパステルの巻かれている紙を剥がして、寝かすように使って、ザッザッ、スーっと塗っていきます。こうすると早いし画家になったみたいで気持ち良いですよ。
  • 面で形を創っていき塗っていきます。あまり線は使いません。
  • 細かい輪郭、はっきりさせたい部分にパステルの角を使って、ポイントの色、線などを入れます。
  • フィキサチーフで色止めをする
  • ②~⑤の工程を繰り返し仕上げていきます。仕上がれば、好みの額に入れましょう

ソフトパステルで物足りない時、仕上げ時に ここだけ強調させたい!という箇所は、私は原色に近いパステルかクレパスで強さを足します。

ただ、クレパスは油分が入っているのでほんとに仕上げのポイントだけにします。

一度クレパスを塗るとその上には、パステルははじいてパステルの粉がつきません。

ポイント用にオイルパステルを買い足してもいいですが、最初はパステルと子供のクレパスを使って行かれたらいいと思います。

クレパスとは、サクラの商品名で、ふつうのクレヨンよりやわらかくパステルと馴染みがいいです。

パステルって、色の紙の上に描いていきます。

モチーフによっては、白でも良いと思いますが 雰囲気を出すにはぴったりの色の紙を背景にもってきたほうが手っ取り早いですよね。

なんにせよ、パステルは、楽しく描けます。

失敗したって、ティッシュやタオルで拭けばたいてい取れます。消えて無くなるのです。

なので、仕上げは 専用のパステル用フィキサチーフというスプレーで定着させていきます。こちらは、だいたい1000円前後で売っています。

一度、スプレーしたあとに描いていくこともできるので、仕上げまでに定着させたい個所などにスプレーしておくと、その上から色をのせて失敗して消す時も下の色が落ちにくいです。

・・・で、仕上がったら好みの額に入れて飾ってあげましょう!

羊 パステル画 0号

作品として売られていたり、作品展に出す場合は、額と作品の間に一枚、マットと言われる少し厚みのある紙を入れますが、こちらは画材屋さんでサイズと色、厚みを選んでカットしてもらいます。額ともともとセットになっているものもありますが、ネットでも、出来上がった作品をもとに自分で額とマットを注文できます。

マットを入れると見栄えがしますよ。